「歯並び・かみ合わせ相談」集計報告
平成27年~令和2年度
「麻布赤坂矯正歯科医会」では、3歳から小学生(12歳)のお子様を対象に「歯並び・かみあわせ相談事業」を港区の事業として「みなと保健所」にて毎年実施しています。例年は7回行われておりますが、昨年度は新型コロナウイルスの感染予防のため事業を縮小して行われました。平成27年度より始まった本事業のこれまでの6年間を集計いたしました。
1.ご相談者数の内訳
麻布赤坂矯正歯科医会の「歯並び・かみ合わせ相談」は各回12名を定員としており、過去6年間で合計236名の相談者がいらっしゃいました。「歯並び・かみ合わせ相談」は3歳から小学生までの未治療のお子さまを対象としているため、相談内容は「矯正治療の必要性」や「矯正治療の開始時期」が多く見受けられました。
2.ご相談内容
ご相談者のうち「当面は治療の必要性は低い」方は54%と高く、続いて矯正治療を始めるタイミングの良い方「矯正治療勧告」は27%、そして「経過観察」の方は19%でした。
3.まとめ
「歯並び・かみ合わせ相談」は3歳から(12歳)までのお子さまを対象としているため、相談内容は「矯正治療の必要性」や「矯正治療の開始時期」が多く見受けられました。特に開始時期に関しては、「矯正治療は早ければ早いほど良い」という間違った認識が広まっている傾向があり、当会としては第1期矯正治療の開始時期は特別な状況(前歯部の反対咬合等)が認められない場合は、上下第一大臼歯および上下前歯部(前歯4本)が萌出する7、8歳頃が一つの指標かと考えられます。また、全体的に矯正器具(マルチブラケット装置)を装着するのは第二大臼歯(12歳臼歯)の萌出が目安としております。
しかし、個々の状況は異なりますのでお子様の歯並びでお悩みがございましたら「歯並び・かみ合わせ相談」で区内の矯正歯科医のアドバイスを参考にして頂ければと思います。